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東北地方太平洋沖地震による節電に対応した新設キューの案内と4月の有料化移行措置のお知らせ
平成 23 年 3 月 31 日
利用者各位
東北地方太平洋沖地震により被災されたみなさまに、心よりお見舞いを申し上げ
ますとともに、被災地が一日も早く復興することをお祈り申し上げます。
当地震の影響により、当センターにおいて 3 月下旬において節電に対応した運用
とするために、対応を検討し試験運用を行っておりました。
試験運用の内容については、twitter ( schgc ) 及び www.hgc.jp のトップページで
ご案内しておりましたが、ある程度安定して稼働することが確認されましたので、
以下に運用の内容をまとめてご案内いたします。
平日の日中は電力需要が高まるためその時間においては、計算ノードの数を削減
することで本年度は運用を行う予定です。
この削減により共有キューのジョブの処理能力が日中に落ちることが懸念されます。
その対策として、電力需要量が比較的少ない夜間、休日の有効活用を行うこととし、
夜間キュー ( night.q 8 時間)、及び休日キュー ( holiday.q 48 時間 )の運用を
今週より開始しました。また、sjobs.q の最大実行時間を 1 時間から 8 時間に
引き上げました。
通常の利用では今の利用方法と変わりありません。キューを指定しないでジョブを投入
した場合には、mjobs.q または holiday.q の空いているところに 48 時間最大実行できる
ジョブとして投入されます。
新設される、night.q については今までの sjob を指定することで最大 8 時間実行
できるジョブとして投入されます。
特に night.q は平日に利用可能なキューの中で最もスロット数が多いキューとなる
予定ですので、8 時間以内のジョブをメインにご利用頂くとさらに効率よく各ジョブ
が実行されます。( 具体的なジョブの投入方法については■■ジョブの投入方法■■
以下参照 )
また、震災の影響によりデータの移行や継続申請の申し込みが 3 月 25 日までに提出
できない状況が発生しておりました。そのため 4 月分については移行期間として費用
請求しないこととなりました。( 年間でお申込みの場合には月額料金を月数に応じて
加算します。)
この運用形態を本年度は行う予定ですが、東京電力の供給量の今後の状況、また本学
での電力の取り扱いに合わせて今後も柔軟に対応を行う予定です。
今後ともより良いスパコンシステムを目指し努力を行っていく所存ですので、何卒
ご理解賜りますようお願い申し上げます。
■■ジョブの投入方法■■
[ 夜間、休日キューのお知らせ ]
■夜間キュー ( night.q )
利用時間帯 :平日 22 時から翌朝 6 時まで
上限実行時間:8 時間
投入方法 :以下のようにオプションを指定してジョブを投入すると night.q
または sjobs.q に投入されます。
qsub -l sjob [シェルスクリプト名]
※ 朝 6 時に night.q で実行中のジョブは差し戻されます。
差し戻されたジョブは、再スケジューリングされ、再実行されます。
■休日キュー ( holiday.q )
利用時間帯 :金曜日 22 時から月曜日 6 時まで
※ 連休等により、利用時間帯は前後致します。
上限実行時間:48 時間
投入方法 :以下のように特にオブションを指定しないと holiday.q または
mjobs.q に投入されます。
qsub [シェルスクリプト名]
※ 月曜日 6 時に holiday.q で実行中のジョブは差し戻されます。
差し戻されたジョブは、再スケジューリングされ、再実行されます。
[ sjobs.q の実行時間の上限変更 ]
以下の通り、sjobs.q の実行時間の上限を night.q と合わせて変更しております。
変更前:1 時間
変更後:8 時間
また、指定したキューのみに投入したい場合は、以下のようにオプションを指定して
ジョブを投入すると、指定したキューに投入されます。
・night.q のみに投入したい場合
qsub -l sjob -q night.q [シェルスクリプト名]
・holiday.q のみに投入したい場合
qsub -q holiday.q [シェルスクリプト名]
・sjobs.q のみに投入したい場合
qsub -l sjob -q sjobs.q [シェルスクリプト名]
・mjobs.q のみに投入したい場合
qsub -q mjobs.q [シェルスクリプト名]